市民主導のスマートシティ
− デジタル経済と所有権 −
あらゆる市民が参画できる21世紀型経済の処方とは

開催概要

デジタル経済では、消費者の所有権はますます低下しています。紙の本であれば、書き込みをしたり、友人に貸したり、ガレージセールで販売することができます。

しかし、電子書籍やスマホなどのデジタル製品の場合、私たちの所有権は限定されています。スマートテクノロジーは私たちの生活を豊かにしますが、あらゆるデジタル製品の所有権が企業にあれば、近い将来、私たち自身のデジタル版である「デジタルツイン」(私たちのプロファイル)も企業が所有するのでしょうか?

2023年までに、世界のスマートシティ計画には、1,890億ドル(約19兆9,873億円)の費用が投じられます。現在、多くの都市では、市民の積極的な参加の役割、および市民の権利、価値観やニーズ、願望を中心に置くことの重要性が議論されています。テクノロジー・ファーストのアプローチではなく、市民の自己主権によってデータ経済の運用の仕方にも大きな変化が起こっています。

市民が実験都市「078KOBE」を発動した神戸市への期待とともに、市民のデータ主権を軸にした新たなスマートシティ構想について、欧米の現状を紹介します。

開催日時

日時:2020年9月4日(金) 19:00〜20:30

配信URL

078KOBEのYouTubeチャンネル内の以下URLで配信します。
https://youtu.be/l3PnrPGU5hI

出演者

武邑光裕

武邑光裕

武邑光裕 (takemura mitsuhiro)

1954年生まれ。メディア美学者。日本大学芸術学部、京都造形芸術大学、東京大学大学院、札幌市立大学で教授職を歴任。80年代よりメディア論を講じ、インターネットの黎明期から現代のソーシャルメディアからAIにいたるまで、デジタル社会環境を研究。著書に『記憶のゆくたてーデジタル・アーカイブの文化経済』、『さよなら、インターネット──GDPRはネットとデータをどう変えるのか』など。現在ベルリン在住。

福岡 壯治(司会・質疑者)

福岡 壯治(fukuoka soji)
神戸電子専門学校 校長

神戸生まれ神戸育ち。甲南大学経営学部卒業。コナミ社でのゲームソフト開発、トライシス・インターナショナル社(現サイバード社)他の起業を経て現職。
文部科学省委託事業「オープンソースソフトウェア分野の人材育成を目的とした4年制学科における産学連携教育プログラム」実施委員長他国家予算カリキュラム開発責任者を歴任。
公益社団法人兵庫県専修学校各種学校連合会副会長、078KOBE共同実行委員長、一般社団法人リバブルシティイニシアティブ代表理事、音楽のまち神戸を創る会代表世話人、神戸ホワイトディナー実行委員長
趣味:バンド演奏、クラブDJ ハウスミュージックの聖地SPACE LAB YELLOWにメインゲストとして招聘され、米ネバダ州で開催されるBurning Man へも出演を果たす。

藤井 信忠(質疑者)

藤井 信忠 (Fujii Nobutada)
078実行委員会 共同実行委員長
神戸大学 准教授

神戸大学大学院システム情報学研究科・准教授。クロスメディアイベント「078」共同実行委員長。アーバンデザインセンター神戸(UDC078)センター長。2017年度から「078」の開催に携わり、2018年にUDC078を設立。音楽・映画・IT・ファッション・食・KIDS・アニメなどの分野をクロスさせ、神戸を起点としたあたらしい都市生活のデザイン手法の構築に取り組んでいる。

永吉 一郎(質疑者)

永吉 一郎(Nagayoshi Ichiro)
株式会社神戸デジタル・ラボ 代表取締役
078KOBEプロデューサー

阪神淡路大震災を契機に神戸に設立したデジタル企業で社長26年目。
趣味は45年続くバンド活動と年間100本を超える映画館通い。
2016年アメリカはテキサス・オースティンで開催されるSXSWに初参加、大型フェスながらIT(仕事)×Music(趣味)×Film(趣味)と言う潔い構成にぶっ飛び、こりゃ神戸でもやらにゃあと仲間に声を掛けてみんなでワイワイと準備期間6ヶ月で2017年第1回078を開催。ちなみに藤井実行委員長とはSXSWで衝撃の出会いをする。着ているTシャツはSXSWで購入。

コピーは「オースティンを変な街にしておこうぜ」
もちろん「Keep KOBE weird too.」と思っている。

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